GSマーケティング情報

近年キャンプをはじめとしたアウトドア・屋外レジャーの需要が高まっています。

「【GSニュース526号】アウトドア・屋外レジャー調査！」では、アンケート調査をもとにお客様の楽しみ方や求められる商品をご紹介しましたが、その中で「新型コロナ流行をきっかけに始めた、あるいは頻度が高まったアウトドア・屋外レジャー」としてバーベキューが上位にランクインしていました。

そこで今回はID-POSデータを活用し、バーベキュー関連商品の購買層や一緒に購入されている商品を分析しました。ぜひGSニュース526号とあわせて売り場づくりや販促のご参考になれば幸いです。

今回はA社のID-POSデータから、「バーベキュー用木炭」を対象商品として購買者の年代別構成比、客単価・平均買上点数を出しました。

「バーベキュー用木炭」購入者は30代以下が約3割を占め、年代が上がるにつれ構成比が下がっています。GSニュースの調査でも30代以下・40代は「新型コロナウイルスをきっかけにバーベキューを始めた、または頻度が高まった」と回答している割合が高く、若年層の支持が厚いことが分かります。

また客単価は会員と比較して2,000円以上、平均買上点数も約5pt高くなっています。そのため、バーベキュー需要に売り場や商品で対応することで若年層の取り込みや客単価・平均買上点数増に繋がるかもしれません。

では「バーベキュー用木炭」と一緒によく買われている商品はどんなものでしょうか？部門別で見ると以下のような商品が上位に挙がっています。

〈主な併売商品〉

青果：とうもろこし、サンチュ、スライスかぼちゃ、もやし炒め など

精肉：フランクフルト、焼肉セット・盛り合わせ、鶏もも串 など

水産：エビ、帆立、イカリング、ししゃも など

一般食品：マシュマロ、チョコレート、焼肉のたれ、塩コショウ など

飲料・アルコール：瓶ビール6本セット、パック焼酎1.8L、ジンジャーエール1.5L など

非食品：着火剤、バーベキューネット・トング、紙皿、割箸 など

とうもろこしやフランクフルトといった定番商品のほか、簡便・セット商品や調味料、大容量の飲料・酒類が上位に見られます。また、菓子類ではマシュマロとミルクチョコレートがランクインしていますが、最近バーベキューやキャンプの定番スイーツとなっているスモア（焼いたマシュマロとチョコをビスケットなどに挟んだスイーツ）など、新たな需要があることも考えられます。

今回はバーベキュー関連商品を分析しましたが、若年層の支持が厚く、定番商品・簡便商品からトレンド商品など様々需要があると分かりました。こうした動向を把握し、品揃えの充実やレシピ提案など取り組むことで、将来の顧客獲得や高単価商品・関連商品の購買に繋がるかもしれません。ハレの日とあわせて、売り込むチャンスの1つとして参考にしてみてはいかがでしょうか。